理事長所信

勇往邁進

【はじめに】

 「青年としての 英知と勇気と情熱をもって 明るい豊かな社会を築き上げよう」
1969年6月15日、明るい豊かなまちの実現のために、この地に青年会議所が設立されました。その思いが脈々と受け継がれ、56年という長きにわたり、地域とともに活動して参りました。55年という歴史は、挑戦を続けてきたからこそ、紡がれてきた功績であると考えます。地域に関わる青年経済人の挑戦が、この地域を創り、55年という長きにわたる歴史を構築してきたものであり、青年会議所として誇るべきものであります。 2024年度は先輩諸兄姉への感謝と共に、地域の未来を創るべくメンバー一丸となり、果敢に挑戦して参ります。

【目的を明確化する】

 JC宣言文には、明るい豊かな社会の創造という大きな目的があります。それにはまず、青年会議所の運動を伝えることにあると考えます。その中で、地域への課題を明確にし、その課題解決として、青年会議所運動を行う明確な目的を設定します。これは、ビジネス上でも共通して言えることであり、数値的な目標だけでなく、その先にある理念や行動指針に繋がる部分が目的であります。その部分をしっかりと明確化して事業展開することで、地域の皆様に青年会議所の目的が伝わり、ステークホルダーと共に地域に必要な団体へと発展していくと考えます。
また、地域の青年経済人として、この青年会議所で学び、卒業後に地域にとって必要な人財になるために、目的を明確にするとこで個人としても成長することができます。そのような考え方を多くのメンバーに共有し、今後の地域や社会に活かしていけるよう運動を展開して参ります。

【リーダーとなる組織づくり】

 昨年、日本青年会議所総会にて、JCIMissionが改定され、リーダーシップの発展と成長の機会を提供する。となりました。変化する世界に対応するリーダーを育成する組織であることが明確に明記されました。私が考えるリーダーとは、出会う人に機会を与え、成長をさせてくれる人です。そしてリーダーには揺るぎない情熱と信念が必要です。その情熱と信念が人からの共感を得ることで、行動に繋がり、そして成長へと繋がります。共感を得るためには、目的を明確にする必要があります。目的を明確化することで、行動へと繋がり、周囲を巻き込む力が機会を与え、個人の成長となります。メンバーが地域のリーダーとして運動展開できるよう組織一丸となって進んで参ります。

【JC運動の根幹である拡大運動】

 JCの最大の運動は、明るく豊かな社会の創造のために、地域に同じ志を持つ仲間を増やすことであります。この拡大運動の輪を委員会主導で、20名の会員拡大を目標に行い、実践して参ります。実例を学び、入会への導入から、面会時のポイント、入会後のフォローと、会員拡大の成功事例から学び、会で共有し、全メンバーの拡大に対する役割を明確にし、目標人数達成に向けて進みます。入会がゴールではなく、この地域を豊かにするためには何が必要なのか、そのような目的を抱いて行動を起こせるメンバーに成長してもらうためにフォローも大切に行い、今後の拡大運動への基盤を構築していきます。

【経験を通じて伝える青少年】

 新型コロナウイルス感染症の結果、いままでに無い便利なツールや、リモートワークという仕事のスタイルも生まれ、時代に併せて変化して参りました。しかし、それにより青少年の経験を得る機会が減少してきています。時代が変わる中で、子どもたちの地域に根付く変わらない心や、将来に生きる経験を青少年事業で育成することで、この地域でのJCがどのような目的で運動を伝えているのかを伝える機会とします。地域で青年会議所運動が55年という長きにも渡り続いたのは、青少年への事業展開が必ず影響しているはずです。地域との関わり方、地域への矜持の心を育み、成人した時にこの地域の為に、という気持ちや心の育成の一助となるよう、我々の目的も明確に伝え、青少年とともに事業を構築し、子どもたちが未来のために挑戦する勇気を持つ、そういった運動を展開して参ります。

【地域の力を向上するために】

 近年、巨大地震や大津波などの自然災害だけでなく、線状降水帯による局地的大雨、過去に類を見ない酷暑など、多岐にわたる自然災害が多く発生する事象が起きています。今後も災害級の天災に見舞われることが想定される中で、地域としても、個人としても対策を進めていくことが急務であると考えます。 この地域は、明治11年(1878年)、首都を移す遷都論が論じられた地域であり、地盤が強固で、災害にも強い地域という認識がありました。しかし、昨今の災害級の事象を考えると、予期せぬ災害に備えた準備が必要となります。そんな地域の特性を理解し、準備力を整え、地域としての力を向上させていきます。内陸にありながら交通の利便性も高く、都心にもアクセスの良い立地であることを、地域の力とし、地域の住民だけでなく、地域外の方にも伝え、移住を促進させることで地域の力を向上させていきます。そこに、デジタルの技術を取り入れることがさらに地域性を向上させ、今後も住み続けたくなる街への可能性を創る機会を創出します。

【結びに】

 地域に住む我々青年経済人としての成長無くして、地域の未来は語れません。この地域のために、目的を明確にしてどれだけ行動を起こせるか、それが必ずや自身の成長、組織の成長、そして地域の成長に繋がるはずです。まだ見えぬ未来を我々の想像力で動かし、その先の明るい光に向かって挑戦して参ります。この挑戦は必ずや、時代を創り、歴史の1つとなるはずです。その挑戦を組織一丸となって、楽しく前向きに、困難に立ち向かい、恐れず前進して参ります。どうぞよろしくお願い致します。

基本理念

挑戦し、地域を創る青年経済人となる

基本方針

個人と組織、そして地域の成長を
明確な目的を持った運動の展開・伝播

スローガン

勇往邁進
~その挑戦が、まちの未来を創る~

第56代 理事長 長沼 克